平成21年度

       初代「しらせ」最後の出港

 平成22年2月10日(水)10時54分、初代「しらせ」は、ウェザーニュース社に引き取られ、横須賀Y‐4岸壁を曳船3隻に引かれ、第二の人生に出帆しました。多くの海上自衛官はじめ、ウェザーニュース社関係者、水交会及び父兄会等の方々に見送られ、横須賀音楽隊演奏の中、しずしずと出港しました

 昭和58年以来、一昨年の除籍に至るまで25年に亘る南極観測支援業務に従事し、艦首の色あせた水切りがその雄姿を表しているようでした。「しらせ」は、25年間に11,635名の人員と毎年1,000トンを越える物資の輸送業務に従事した他、海洋観測においても、オゾンホールの発見等、数々の発見をしておりますが、見送りに来た人々の中ではこのような「しらせ」の偉業の話に花を咲かせたりしておりました
 
 見送りの式典は、10時45分から始まり、横須賀地方総監部幕僚長 畑田将補、文部科学省研究開発局海洋地球課 丸山氏の惜別の辞の後、ウェザーニュース社代表取締役会長 石橋氏が「今後、環境問題のシンボルとして、この「しらせ」を船出させたい。」と言葉をかけられたのが、印象的でありました。

 
 ウェザーニュース社の関係者によりますと、「しらせ」は、今後、横浜の三菱造船所ドックに向かい、塗装等、お色直しを実施した後、船橋の桟橋に係留され、環境問題の各種講演会あるいは情報発信の場を提供することになるほか、ウェザーニュース社業務の一部も「しらせ」艦内で行う計画ということでありました。又、船橋の桟橋を拠点として、横浜港や晴海埠頭等、曳船により移動し、活動することも考えているとのことでした

 「しらせ」に詳しい白瀬南極探検隊をしのぶ会 湯川副会長によりますと、この「しらせ」のスクリューは、予備も含め8機あるそうですが、その6機は国内の北海道稚内、秋田県、愛知県及び都内数箇所に引き取られたとの事ですが、今後、「しらせ」の第二の人生における活躍が期待されます