平成23年度

      「むらさめ」「はるさめ」ソマリア沖・アデン湾へ  -第11次海賊対処水上部隊出港-   


 海賊対処法に基づき、第1護衛隊司令 山本克也1佐を指揮官(司令部約三〇人)に「むらさめ」(艦長 松野征治2佐、乗組員約170人)と「はるさめ」(艦長 佐藤誠2佐 乗組員約180人)の2隻がソマリア沖・アデン湾へ派遣されることとなりました。

1月21日()、両艦は横須賀を出港し、第10次隊の「たかなみ」及び「おおなみ」と現地で交代する予定です。なお、両艦にとって海賊対処は二度目の派遣になります。

 
河村横須賀地方総監執行の出港行事は、田中防衛大臣訓示、河野自衛艦隊司令官訓示、花束贈呈、第1護衛隊司令あいさつ等、盛大に行われました。

 佐藤参議院議員、宇都参議院議員、杉本海上幕僚長、横須賀市長、米海軍7艦隊参謀長、海上保安庁警備救難監、船主協会、各級指揮官、隊員、家族、横須賀水交会などの防衛諸団体、地元関係者など多数の方々が見送りに駆けつけていました。出港時には、自衛艦旗小旗、水交会旗、各団体の激励幕などが帽振れにあわせて打ち振られ、大きな声援とともに、心のこもった見送りでした。


 1月21日までの海賊対処護衛実績は計320回、延べ2400隻に上るとのことで、この間すべて安全に航行し、派遣された部隊は、関係各国から高く評価されており、護衛された船舶からは、格別の感謝をされていることが伝えられ、立派な成果を挙げています。


 万里の波濤を越えて、はるかなるアフリカ、ソマリア沖で、厳しい環境での長期間の活動には感謝の念が深まります。

 海上交通の安全のため、海洋使用の自由、国益のため長期間にわたり任務をはたす部隊に対し、深甚の敬意を払います。

  任務達成と武運長久をお祈りします。