松下護衛艦隊司令官をはじめ各部隊指揮官等部隊関係者、横須賀市長、各官公庁関係者、歴代開発隊群司令等参加の中、横須賀水交会会員をはじめとして各防衛団体等も多数参加し立派な式典となりました。

　行事は横須賀音楽隊の国家吹奏のもと、自衛艦旗降下に始まり、河村横須賀地方総監への自衛官旗返納、横須賀音楽隊の軍艦行進曲にあわせ「くりはま」乗員の退艦、総監訓示と厳粛かつ整斉と行われました。

　河村総監は、訓示において、「くりはま」の功績を詳らかにするとともに、歴代艦長以下乗組員一同の努力が海上自衛隊の発展に多大な成果をもたらしたとして、海上自衛隊に対する貢献に謝意を表すとともに最後の乗組員の労をねぎらいました。

　試験艦「くりはま」は防衛庁技術研究本部の予算により建造され、昭和５５年４月８日に就役後、海上自衛隊に移管され、開発指導隊群に配属されました。その後、平成１４年には研究開発部隊の改編に伴い開発隊群に配属替となり、今日まで約３２年間、海上自衛隊初の試験業務専用艦として活躍しました。その間、魚雷、機雷、掃海機器等各種水中武器の技術試験、実用試験、性能試験等において供試器材の運用、試験データの計測等の任務を遂行し、総航程３０万５，１８６マイル、総航海時数３万９，８５０時間に及びました。

　ここに「くりはま」の輝かしい業績を称え、歴代艦長をはじめ乗組員のご尽力に深甚なる感謝と謝意を捧げます。