平成24年度

   潜水艦「わかしお」自衛艦旗返納行事挙行   


 3月5日、前日までの寒さが信じられないような暖かい陽ざしの下で潜水艦「わかしお」の自衛艦旗返納行事が執り行われました。

 会場となった米海軍横須賀基地内第1バースには、横須賀市長、市議会議長をはじめとする地元関係者のほか、横須賀水交会からも土井会長を先頭に会員も約20名(内初代艦長上田氏、二代艦長酒井氏を含む。)が参列しました。部内からは第1護衛隊群司令、第2術科学校長や潜水医学実験隊司令など潜水艦部隊以外からも多くの指揮官が参列され、ドンガメ達を含めると総勢300人近い方々が厳かに執り行われる儀式を見届けました。

 横須賀音楽隊による国歌吹奏に合わせて艦尾旗竿に翻っていた自衛艦旗が降ろされ、最後の「わかしお」艦長である福山2佐から武居総監に返納される際には一瞬会場内が厳粛な空気に包まれ、この行事が「艦のお葬式」と称される所以を改めて認識させられました。

 執行者である武居横須賀地方総監からは、「わかしお」が就役以来19年間で地球13周分に相当する距離を走り回り、3回の派米訓練や海演、戦技においても大いに活躍したことを称え、歴代乗員の努力に深く敬意を表するとともに、有終の美を飾った乗員の新配置でのますますの活躍を希望する旨の訓示がなされました。

 最後に軍艦マーチに送られながら乗員34名が退艦して行事は全て終了しましたが、参列者たちはハッチが閉められた「わかしお」に「長い間ご苦労様でした」と心の中でつぶやきながら会場を後にしていました。


 なお、「わかしお」は、平成6年3月1日に「はるしお」型5番艦として就役、途中で呉から横須賀への転籍等がありましたが、最後まで作戦潜水艦として第1線で活躍し、退役までの航海時間は4万7千時間、潜航回数も600回を上回っております。

  余談になりますが、現防衛大綱で「おやしお」型潜水艦の艦齢を延長することによって保有潜水艦の隻数を増していくこととされておりますので、しばらくの間横須賀で潜水艦の除籍行事を見る機会は訪れないこととなります。