平成26年度

      第6護衛隊「たかなみ」、「おおなみ」帰国   

-ソマリア沖・アデン湾における海賊対処第19次隊    帰国途中、国際緊急援助隊としてエアアジア機捜索-

 1月24日()、ソマリア沖及びアデン湾において、第19次海賊対処活動に従事していた部隊(指揮官 第6護衛隊司令 大川 努1佐)の護衛艦「たかなみ」(艦長 上田裕司2佐)と同「おおなみ」(艦長 加世田孝行2佐)が任務を終えて、横須賀に入港しました。昨年7月出港、8月上旬から、現地で護衛活動を実施、「はるさめ」及び「あまぎり」と交代、この度帰国したものである。

 
帰国途次、1月3日から9日の間、国際緊急援助隊として、インドネシア・カリマンタン島沖で墜落したとみられるエアアジア航空機の捜索にあたり、4人の遺体を収容しました。当初計画より1週間遅い帰国となったものです


 
井上横須賀地方総監執行による帰国行事は、原田憲治防衛大臣政務官、日本船主協会関係者、鮒田自衛艦隊司令官ほか各部隊指揮官、隊員、家族など多数の出迎えの人々が参列し、横須賀水交会も、土井会長ほか多くの会員が参加しました。

 
行事は、司令帰国報告、大臣政務官訓示、自衛艦隊司令官訓示、来賓紹介など整斉と進められました。

 
両艦乗員の逞しく、凛々しい態度は、任務を完遂した誇りに満ちており、頼もしいものでした。

 
公表資料(1月16日付)によると、昨年末現在、第20次派遣海賊対処行動水上部隊までの累計護衛実績は3,493隻に、また、平成25年12月10日から開始されたゾーンデフェンスでは、累計280日、確認した商船数約8,000隻に及び、その成果は国際的にも高く評価され、関係船舶からは格別の感謝をされています。

 
海賊対処は、長期間にわたる任務であり、厳しい環境条件のもとでの緊張は計り知れないことと考えます。

 国際的な責務を果たし、国益に寄与した指揮官及び乗員各位に対して、深甚の感謝と敬意を払います。乗組員の皆様には、短期間かと思いますが、休養され英気を養ってください。