5月8日(金)、練習艦隊(司令官 中畑康樹海将補)が、近海練習航海の最終寄港地である横須賀に入港しました。

 本年度の練習艦隊は練習艦「かしま」(艦長 小沢輝男1等海佐)、護衛艦「やまぎり」(艦長 橋本聖一2等海佐)及び練習艦「しまゆき」(艦長 小坏聖一2等海佐)の3隻で編成され、横須賀音楽隊が歓迎の曲を奏でる中、第65期一般幹部候補生課程修了者169名(うち女性18名、留学生1名)を乗せて逸見岸壁に接岸しました。

 岸壁では井上横須賀地方総監をはじめ各級指揮官等多くの隊員、吉田雄人横須賀市長、後藤祐一衆議院議員をはじめとした多くの来賓、各支援団体が出迎えました。

 横須賀水交会も土井会長をはじめ多数の会員が自衛艦旗小旗・水交会旗を掲げ、横須賀入港を歓迎するとともに乗員の激励を行いました。

 入港歓迎行事は、吉田市長の「長い実習航海に出るに当たり横須賀で大いに英気を養ってください。」旨の暖かい歓迎挨拶で始まりました。引き続き花束贈呈、来賓紹介、祝電披露と進み、最後に中畑司令官から参列者に対する感謝の言葉とともに「実習幹部をしっかりと育ててきます。」という決意が述べられ、短い時間ではありましたが心のこもった内容の歓迎行事は終了しました。


 同日夕刻、同市内において横須賀市長、横須賀市議会、横須賀防衛協会、横須賀商工会議所及び横須賀地方総監部共催の遠洋練習航海部隊壮行会が行われました。

 壮行会は、主催者代表の吉田横須賀市長の練習艦隊・実習幹部に対する激励から始まり、司令官及び澤地清人実習幹部に対する花束贈呈と続いた後、平松廣司横須賀商工会議所会頭の発声により高らかに乾杯が行われました。

 和やかな雰囲気の中、多くの支援者との歓談を通じて実習幹部は自分たちに対する期待の大きさを感じ、それに応えようとする意気込みが感じられました。

 中締めは、小山満之助横須賀防衛協会会長の音頭による万歳三唱及びその答礼として小沢かしま艦長の万歳三唱、そして最後に荒川堯一防衛協会副会長の音頭による乾杯で締めくくられました。参会者一同名残尽きない中、実習幹部の前途を祝して万雷の拍手をもって見送りました。

 
 壮行会終了後、場所を移して司令官、各艦長、先任伍長等を招待して横須賀水交会主催の歓迎夕食会が行われました。井上横総監も参加された夕食会は、松崎顧問の乾杯の音頭で始まりましたが、途中で歴代練習艦隊司令官の激励の言葉などをはさみつつ、終始和やかな雰囲気の中での懇談により近海練習航海の労をねぎらいました。最後は中尾副会長の音頭による中締めの後、参会者がアーチを作り、司令官以下招待者総員を見送りました。

 
 この後、練習艦隊は、東京(晴海)に回航し、21日から中南米を巡る約5か月間に及ぶ遠洋練習航海に船出します。

 海上自衛隊が国際貢献している海域等、我が国にとって重要な航路等の通過及び関係国の訪問であり、実習幹部には訓練のみならず、諸外国との友好親善を通じて国際感覚を身につけ、心身共にたくましい船乗りとなって帰ってきてもらいたいと思います。

 安全なる航海を心から祈念します。