掃海艦「はちじょう」自衛艦旗返納行事

 梅雨入り間近の6月6日、横須賀港船越岸壁において、平成6年3月就役以来、掃海隊群(11年度までは第2掃海隊群)の中核として活躍してきた掃海艦「はちじょう」(やえやま型掃海艦3番艦 艦長 田中孝嗣2等海佐)の自衛艦旗返納式が、道満誠一横須賀地方総監により執行されました。

 山下自衛艦隊司令官をはじめとする横須賀所在部隊の指揮官、掃海関係部隊幹部海曹士、沼田横須賀副市長、木下横須賀市議会議長、横須賀水交会(道家副会長以下会員約20名)など防衛関係諸団体の長、同会員、さらには歴代「はちじょう」艦長及び建造会社社員、同OBなど多くの関係者が見守る中、はちじょう艦尾に掲揚されていた自衛艦旗が厳粛に降下されました。

 自衛艦旗降下の後、後部甲板に整列していた乗組員が退艦し岸壁に整列、田中艦長から道満総監へ「退艦終わり。異状なし」と報告され、その後、副長から艦長へと手渡された自衛艦旗は、艦長から総監へ粛々と返納されました。


 道満総監は、訓示の中で、23年間の長きにわたり、機雷戦部隊の主力艦として各種任務に従事し、海上自衛隊の任務行動に大きく貢献、この間における総航程288,190浬、総航海時数39,783時間、2ヶ月に及ぶ東日本大震災派遣を含む災害派遣2回、生存者捜索救助2回、航空救難5回、海外派遣3回、実機雷処分3回などの業績とこれを完遂した歴代艦長以下乗組員の輝かしい功績を称えるとともに、最後の乗組員として有終の美を飾ることに対しその労を労われ、さらに精進努力することを期待されました。


 総監訓示の後、艦長は乗組員に対し「「はちじょう」の指揮を解く」と令するとともに、労いの言葉をかけました。
 続いて、艦長以下乗組員総員が「はちじょう」に正対し、「掃海艦「はちじょう」、ありがとうございました。」と長年の感謝と別れの挨拶がありました。乗組員と艦の強い絆が伝わってくる、この清清しい言動を間近にした参列者から期せずして大きな拍手が沸き起こりました。

 世界最大級の木造艦船である「やえやま」型最後の掃海艦が退役となった歴史的な式典に立ち会った参列者の多くは、「はちじょう」最後の雄姿に別れを惜しみました。

 歴代艦長及び乗組員のこれまでのご苦労ご尽力と二十三年間に及ぶ任務完遂に深甚なる感謝と敬意を表します。
  (一瀬 良文 幹事記)