平成30年度
       
      馬門山海軍墓地墓前祭挙行  

 第63回横須賀馬門山海軍墓地墓前祭が、平成30年5月12日(土)午前9時30分から約1時間にわたって、新緑鮮やかな同墓地(横須賀市根岸町1丁目5番地)において厳粛に執り行われました。

 前回同様、今回も遠洋練習航海部隊の横須賀入港日と重なりましたが、入港歓迎関連諸行事が同日の午後に計画されていたため、墓前祭は当初の予定どおり挙行することができました。

 墓前祭は、横須賀水交会、隊友会横須賀支部、大津観光協会、大津地区社会福祉協議会、大津地区連合町内会の計5団体の共催であり、当会会員も記帳、受付、案内、進行補佐などを担当して、式典の円滑な運営に大きく貢献しました。

 当日の天気も申し分なく、式典が進むにつれて初夏を思わせる日差しがそそぎ、日陰が恋しくなるほどでした。

 参列者は、ご遺族並びにその関係者を始め、来賓として上地 克明 横須賀市長、古屋 範子 衆議院議員、木下 憲司 横須賀市議会議長、青木 秀介 横須賀市議会議員、海上自衛隊からは渡辺 剛次郎 横須賀地方総監、眞鍋 浩二 自衛艦隊司令部幕僚長、小座間 善隆 潜水艦隊司令部幕僚長、岩崎 英俊 第2術科学校長、島村 雄司 横須賀教育隊司令、染田 良弘 横須賀警備隊長、桑原 正明 横須賀基地業務隊司令、香月 信一 横須賀地方隊先任伍長、奥村 和秋 横須賀上級海曹会会長のほか、今回は横須賀所在部隊から新たに下 淳市 開発隊群司令、八木 浩二 第1護衛隊群司令、白根 勉 掃海隊群司令、伍賀 祥裕 護衛艦隊司令部幕僚長も加わって、主催5団体それぞれの長・会員並びに一般参列者等を合わせ計約380名(内当会からは30名)であり、それぞれが祖国のために散華された英霊を追悼するとともに、わが国及び世界の恒久平和に祈りを捧げました。

 墓前祭は、「国歌斉唱」に続き隊友会横須賀支部長及び横須賀市長の「追悼のことば」、「黙とう」、海自儀仗隊による「拝礼」及び「弔銃発射」、「献花」の順に行われました。

 主催者を代表して、大津観光協会会長増田茂氏は、追悼のことばの中で、墓地に眠る御霊に追悼の意を捧げるとともに、今の日本の隆盛は、尊い犠牲が礎になっているという事実を決して忘れないこと、さらに再び悲惨な歴史を繰り返すことがないよう決意を新たに平和への道を毅然と進むことを誓いました。

 また、来賓代表の横須賀市長は、一昨年、港湾都市とともに、横須賀が海軍文化を育んだ街として日本遺産に認定されたことを紹介し、これを機に平和を守るという強い意志をもって市の発展に取り組むことで、国民の命綱として散華された御霊のご遺志を継いでいくと述べられました。

 馬門山海軍墓地には、軍艦「河内」、「筑波」等の殉職者、上海事変戦死者等、海軍軍人の英霊1,592柱が、殉職者之碑・個人墓等に祀られていますが、個人墓の古いものは設置されてから約130年が経過し、損傷が激しく、一部には倒壊しているものもあったことから、公益財団法人水交会(横須賀水交会が実務を担当)は、平成25年に半年間をかけて工事(対象墓石約235基を可能な限り元の状態に修復)を行っています。

 このように、墓地を適切に管理していくことが、馬門山海軍墓地の一層の周知を図り、平和と独立の尊さ、大切さを訪れた市民に訴えるものであることをよく認識する必要があるでしょう。

 今回も、海自横須賀音楽隊の積極的な支援が得られました。
 音楽隊は、「君が代」、「国の鎮め」など式典最中の演奏のみならず、開式までの間に「巡検ラッパ」などを演奏し、墓地に眠る御霊を鎮めるとともに、会場を荘厳かつ和やかな雰囲気に包んでくれました。

 さらに、湘南学院高等学校学生による受付や献花の支援もすっかり定着し、墓前祭には欠くことができない存在となっております。
 このような活動に携わる若者たちが、御霊の遺志、参列者の思いを将来に継いでくれるに違いありません。
 なお、読売新聞、神奈川新聞及びジェイコム湘南がこれら墓前祭を取材していました。

 最後に、準備や撤収を全面的に支援してくださった横須賀教育隊隊員の皆さん、済々たる動作で高い練度を示してくださった横須賀警備隊儀仗隊の皆さんなど、海自横須賀地方隊関係各位の絶大な支援に対して、主催各団体から深甚なる感謝の意が表されたことを付記いたします。
         
  (濱田 暢喜 幹事 記)