平成30年度
       
      横須賀夏季防衛講座開催  

 平成30年8月11日(土)、横須賀地区防衛諸団体共催の横須賀夏季防衛講座が記念艦三笠大講堂において開催されました。

 講演第一部の講師は三浦 信祐 参議院議員、第二部が佐藤 正久 外務副大臣でした。
 当日は、今年の夏を象徴するような酷暑にもかかわらず、国会議員及び地方議員並びに31名の現職自衛官を始め、来賓、各団体会員等、約260名の聴講者が集まりました。

 講演第一部では「私が考える三つの安全保障」と題して、
 @「エネルギー安全保障」においては、
   エネルギー技術の争奪戦等、世界のすう勢を理解することが重要であること。
 A「技術的安全保障(技術特許)」では、
   日本において早急に秘密特許制度を制定する必要があること。
 B「自衛官の後方支援的安全保障」では、
   自衛官OBの活用や、女性活躍社会への対応、人事管理環境の改善について。

 専門的な立場から、とても貴重な意見をお聴きすることができました。

 第二部では、ヒゲの隊長こと佐藤議員が、「守るべき人がいる」という演題で自らの体験を交えながら現役が口にできない自衛官の現状について熱く語られました。

 十分な訓練こそが任務達成と隊員の命を守ることにつながるが、隊員は実任務で忙しく、更に充足率も低いことから訓練不足になっている。

 イラク派遣の際、訓練の重要性を身をもって体験しており、現地では、事前に準備をした以上の事は出来ない。自衛隊は日頃の厳しい訓練を通じて実力を着け、いざというときは、自己犠牲もいとわずに守るべき人を守る組織である。現場の自衛官が安心して勤務に邁進できる環境づくりに努力していかなければならないと述べられました。
 納涼懇親会は、場所を記念艦三笠の上甲板に移して行われました。

 小山横須賀防衛協会会長からの挨拶に引き続き、上地横須賀市長、渡邊横須賀地方総監及び古屋衆議院議員から御挨拶を頂きました。
 納冨防衛大学校幹事による乾杯が終わると 講師の周りには、講演に対する感動の気持ちを伝えたい参会者が集まり、会は開始早々、大きな盛り上がりをみせました。また、会場のあちらこちらで防衛論議に花が咲いていました。

 予定していた時間は瞬く間に過ぎ、深江高等工科学校長兼武山駐屯地司令から本講演で改めて学ぶことの大切さを知ったという挨拶とともに、万歳三唱の発声を頂き、名残惜しさのある中、散会となりました。

 酷暑の中、講演会と懇親会が成功裏に終了することができたのは、横須賀隊友会を始め企画運営に携わった役員のおかげであると多くの参会者が感謝していたのでここに紹介いたします。

  (石井 順 幹事 記)