平成23年度

      練習艦隊横須賀入港を歓迎   


 5月10日(火)練習艦隊(司令官 大塚海夫 海将補)が、近海練習航海の最終寄港地である横須賀に入港しました。

 横須賀水交会旗、湘南水交会旗をはじめ各支援団体の旗が翻り、横須賀音楽隊の歓迎演奏する和やかな雰囲気のなか練習艦「かしま」(艦長 柏原正俊一等海佐)、「あさぎり」(艦長 小牟田秀覚二等海佐)及び護衛艦「みねゆき」(艦長 三浦則文二等海佐)の3隻が逸見岸壁に接岸しました。

 同艦隊には、第61期一般幹部候補生課程終了者175名(内女性17名、タイ留学生1名)を含む約720名が乗艦しています。岸壁では横須賀地方総監嶋海将はじめ各級指揮官等多くの隊員、吉田市長等多数の来賓、各支援団体が出迎えました。横須賀水交会からは土井会長代行、顧問等20数名の会員が参加しました。

入港直後に行われた入港歓迎行事は、市長の歓迎挨拶、花束贈呈、司令官の挨拶等短い時間でありましたが、心のこもった歓迎行事でした。

今年度の近海練習航海は幹部候補生学校卒業式の直前に東日本大震災が発生したため、寄港地等を含め訓練計画を変更したとのことでした。しかし、最後の寄港地横須賀には、遠洋航海に向けて、訓練に励んだ実習幹部の生き生きとした姿を見ることができました。


 同日夕刻、同市内において横須賀市、横須賀市議会、横須賀防衛協会、横須賀商工会議所、海上自衛隊横須賀地方総監部共催の遠洋練習航海部隊壮行会が行われ、部隊から各級指揮官等が参加しました。横須賀水交会からも土井会長代行以下20数名の会員が参加しました。

 東日本大震災のため盛大な壮行会は各寄港地では行われておらず、最後の寄港地である横須賀で初めての盛大な壮行会となりました。壮行会は会長である吉田市長から練習艦隊・実習幹部に対して温かい激励から始まり、大塚練習艦隊司令官のお礼の挨拶、5名の横須賀出身実習幹部の紹介等、和やかな雰囲気の中で進められました。初めての多くの支援者との歓談を通じて実習幹部は自分たちに対する期待に応えようとする意気込みが感じられ、頼もしさを感じました。

  
 壮行会終了後、場所を移して司令官、各艦長、先任伍長等を招待して横須賀水交会主催の歓迎夕食会を催しました。20数名の会員が参加して、和やかな懇談で近海練習航海の労をねぎらいました。

 
 練習艦隊は東京晴海港を5月24日に出港し、10月下旬までの約5ヶ月間、北米及び南米方面6ヶ国(14寄港地)航程約29,580海里の遠洋練習航海に鹿島立ちします。

厳しい練習航海となると思いますが、実習幹部が国際的視野を養い、心身ともにたくましい船乗りとなって帰国されることを祈念し、安全なる航海を祈ります。