平成24年度

   馬門山海軍墓地墓前祭挙行   


 第57回目を迎えた馬門山海軍墓地墓前祭は、快晴に恵まれた平成24年5月19日(土)午前9時から約45分間、新緑が薫り、小鳥の囀りが聞こえる馬門山海軍墓地(旧横須賀海軍墓地:横須賀市根岸町1丁目5番地)において粛々と執り行われました。

 墓前祭には、ご遺族関係者を始め、吉田雄人横須賀市長、山口道夫横須賀市議会議長、小泉進次郎衆議院議員、木下憲司横須賀市議会議員等、海上自衛隊から三木伸介横須賀地方総監部幕僚長、徳丸伸一掃海隊群司令、伊藤俊幸第2術科学校長、新宮万和横須賀教育隊司令、落修司横須賀警備隊司令等、及び主催5団体(横須賀水交会、隊友会横須賀支部(主幹事)、大津観光協会、大津地区社会福祉協議会、大津地区町内連合会)関係者並びに一般市民等、計約320名にのぼる多数の皆様が、また、今回初めて在日米海軍司令部から横須賀基地政務補佐官ジョン・P・ニーマイヤー氏も参列しました。

 墓前祭は、参列者の「一同拝礼」の後、「国歌斉唱」、小田倉隊友会横須賀支部長及び横須賀市長の「追悼のことば」、海上自衛隊儀仗隊による「拝礼」、参列者総員による「献花」、海上自衛隊儀仗隊・ラッパ隊による「弔銃発射」、最後に参列者が「黙とう」を捧げ、終了しました。特に、海上自衛隊横須賀地方隊からの全面的な支援を得て実施した「拝礼」及び「弔銃発射」は節度と威厳に溢れたものであり、本墓前祭を挙行する上で欠くことのできないものとなっています。

 なお、墓前祭における主幹事は共催5団体が輪番で努めることとなっており、今回は隊友会横須賀支部が担当しました。横須賀水交会は共催団体の一つとして受付・誘導等の支援を有志会員が積極的に行い、円滑な墓前祭の進行に貢献しました。


 当墓地は、明治15年(1882年)に海軍省が戦死、若しくは殉職した海軍軍人の埋葬地として開設し、以後、横須賀鎮守府が終戦まで管理運営を担当していました。昭和24年(1949年)、横須賀市が横須賀地方復員局から維持管理を引き継ぐとともに一般墓地を造成し、現在に至っています。当墓地には軍艦「河内」、「筑波」等の殉職者、上海事変戦死者等の海軍軍人の英霊1,592柱とともに一般市民も埋葬されています。

 我が横須賀水交会からは土井会長代理として道家一成常務幹事以下35名が参列し、英霊に対し哀悼の意を表しました。