3月21日(木)、小春日和のなかJMU(ジャパンマリンユナイテッド(株))横浜事業所鶴見工場において、平成21年度計画中型掃海艇「ちちじま」の引渡し式及び自衛艦旗授与式が執り行われました。
この艇は、船体にGFRPを使用した「えのしま」型掃海艇の2番艇で、排水量570トン、全長60メートル、幅10.1メートル、深さ4.5メートル、喫水2.5メートルと、従来の掃海艇に比し一回り大きくなっています。
式典は、防衛省及び建造所関係者等多くの参列者を得て、厳粛かつ整斉と行われました。まず会社側から防衛省へ「ちちじま」の引渡しが行われ、「ちちじま」マスト上のJMU社旗が降下されました。引き続き、武居横須賀地方総監から本田和久艇長へ自衛艦旗が授与されました。横須賀音楽隊の奏でる軍艦行進曲にあわせ、自衛艦旗を掲げた先任士官を先頭に乗組員総員が乗艇し、国歌「君が代」の演奏と共に自衛艦旗が艦尾旗竿に掲揚され、ここに自衛艦「ちちじま」が誕生し、横須賀地方隊第41掃海隊に編入されました。
祝賀会終了後、出港式が行われ、造船所側から艇長及び海曹士代表に花束贈呈、引き続き本田艇長から、『「ちちじま」は一昨年、世界遺産に登録された東京都小笠原諸島の島の名前を頂いたものです。この横浜:鶴見から、約500マイル南、隔絶された中、大海原に磨き上げられた、かけがえのない自然を有する島の名前を頂いたことは光栄の極みです。
乗員一同、「ちちじま」の名に誇りを持ち、海上防衛の任に就くため、各種訓練を重ねチームを確立するとともに、FRP掃海艇の2番艇乗員として、今後の礎を築くべく、専心職務に邁進する所存であります。』との挨拶がありました。
その後、横須賀水交会土井会長を初めそれぞれの立場で参列した11名の会員を含め、多くの式典参列者の自衛艦旗及びJMU社旗の小旗が打ち振られる中、配備先である母港横須賀に向かって雄々しく出港しました。
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