平成25年度

      馬門山海軍墓地の修復工事終了   


 10月2日(水)午前10時から、公益財団法人水交会(藤田理事長)主催により、馬門山海軍墓地修復工事完工に伴う感謝状贈呈式が大津行政センター(横須賀市大津町3−18−13)において、高嶋元横須賀地方総監、小沢横須賀商工会議所名誉会頭、土井横須賀水交会会長ほか会員等30余名が出席する中、粛々と執り行われました。

 当初は馬門山海軍墓地(旧横須賀海軍墓地、横須賀市根岸町一丁目5番地)において小泉復興大臣政務官、吉田横須賀市長、武居横須賀地方総監、クラフト在日米海軍司令官等の出席を得て、竣工式を執り行う予定でしたが、台風22号の動きが予報より遅くなり、荒天が見積もられたため、急きょ実施場所と式次第の一部を変更して実施することとなりました。

 式は「国歌斉唱」に続き、「藤田理事長挨拶」、修復工事を請け負った相川石材店(横須賀市)から藤田理事長へ修復工事前後に個人墓を撮影した貴重な資料となる「工事写真帳贈呈」、藤田理事長から相川石材店へ「感謝状贈呈」、小泉復興大臣政務官、及び吉田横須賀市長から届いた「祝電披露」、終わりに「修復工事の概要説明」をもって終了しました。引き続く「昼食会」においては工事中の苦労話、今後の墓地管理の在り方等に関して話が弾みました。


  なお、当修復工事は水交会の事業(修復費用の約2百万円は財団法人「防衛施設周辺整備協会(東京都港区)」が支出)として実施されましたが、当墓地が横須賀市に所在することから地理的状況等を考慮し、横須賀水交会が工事の進捗状況を逐次確認するとともに竣工式の細部調整、当日の受付・案内等の支援業務を行いました。

 当墓地は、明治15年(1882年)に海軍省が戦死、若しくは殉職した海軍軍人の埋葬地として開設(上段・中段・下段墓地で形成)され、以後、横須賀鎮守府が終戦まで管理運営を担当していました。昭和24年(1949年)、横須賀市が横須賀地方復員局から維持管理を引き継ぐとともに一般墓地を造成し、現在に至っています。当墓地には軍艦「河内」等の殉職者、上海事変戦死者等、海軍軍人の英霊1,592柱が殉職者之碑等(9基)・個人墓(279基)等に祀られています。

 
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