平成26年度

      第19次海賊対処水上部隊ソマリア沖・アデン湾へ   

 7月15日(火)、海賊対処法に基づき、ソマリア沖・アデン湾において、海賊対処に任ずる第19次水上部隊として、第6護衛隊司令 大川努1佐を指揮官(司令部約30人)に「たかなみ」(艦長 上田裕司2佐、乗組員約170人)と「おおなみ」(艦長 加世田幸行2佐 乗組員約170人)の2隻が、横須賀を出港し、第18次隊の「いなづま」及び「うみぎり」と交代する予定で現地へ向いました

 武居横須賀地方総監執行の出港行事は、木原防衛大臣政務官訓示、鮒田自衛艦隊司令官訓示、花束贈呈、第6護衛隊司令あいさつ等が行われました

 横須賀からは2年ぶり8回目の派遣ということもあり、横須賀市長、船主協会、米海軍、海上保安庁関係者、各級指揮官、隊員、家族、横須賀水交会などの防衛団体、地元関係者など多数が参加して盛大な見送りが行われました。自衛艦旗小旗、水交会旗、各団体の激励幕などが掲げられ、出港時、超長一声が響き、帽振れにあわせた旗振りと声援で壮途を祝すなど、心のこもった行事でした。

 現地では、船団を組む商船を直接護衛する従来からの方策と、一定の海域を守るゾーンデフェンスが行われており、7月4日までの海賊対処護衛実績は計578回、延3,371隻に上ると公表されています。派遣された部隊は、関係各国から高く評価され、護衛された船舶からは、格別の感謝をされていることが伝えられ、立派な成果を挙げています。

 はるか遠いソマリア沖で、厳しい環境、不自由な海外での長期間の活動には感謝の念が深まります。海洋使用の自由、海上交通の安全のため、ひいては国益のため長期間にわたる任務行動をする部隊に対し、深甚の敬意を払うものです。

 
任務達成と武運長久をお祈りします。