7月26日(土)横須賀地区防衛諸団体共催の横須賀夏期防衛講座が記念艦「三笠」においてに開催されました。本講座は横須賀水交会と隊友会横須賀支部が隔年で主幹事を担当しているもので、本年度は隊友会横須賀支部が主幹事を務めました。
今年の夏を象徴するような猛暑でありましたが、「三笠」講堂には、現役自衛官を含む来賓及び熱心な各団体会員約200名の聴講者が集りました。今回の講師は、在日米海軍司令部参謀長兼副司令官のデニス・ミケスカ米海軍大佐です。
第1部「講演」は、小山横須賀防衛協会会長の挨拶に始まり、小田倉隊友会横須賀支部長による講師紹介に引き続いて、ミケスカ米海軍大佐が大きな拍手に迎えられて登壇、「日本における米海軍と日米安保の現状」という演目で講演が始まりました。
講演は、米第7艦隊や在日米海軍の任務及び極東や日本における配備状況等といった全般的な説明から始まり、続いて先の東日本大震災時の「トモダチ作戦」時の共同作戦の例等を示しながら、民間にはない大量輸送能力を保持しているといった米海軍の能力の話や米海軍と海上自衛隊の緊密な連携について話されました。
特に印象に残ったのは「前方展開」の意義について話された時の「前方展開の意義は、アジア及び日本周辺で事態が生起した際に即応できる体制を整えておくことにありますが、なによりもこのようにして日頃から日本の皆さんと身近に接して友好関係を深めることが第一であると考えています。」との一言でありました。この一言に永年の間に築き上げられてきた米海軍と海上自衛隊の深い絆が集約されているように感じられました。
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