平成26年度

      護衛艦「いずも」横須賀初入港歓迎行事   

 3月26日(木)、護衛艦「いずも」(艦長 吉野敦1等海佐)の初入港歓迎行事が横須賀逸見岸壁で行われました。

 
この護衛艦は、「いずも」型護衛艦の1番艦として建造され、基準排水量19,500トン、長さ248m、幅38m、深さ23.5mで、ヘリコプター5機が同時に発着艦でき、9機を同時に運用、約14機を搭載できる能力があります。また洋上司令部機能、洋上給油機能を有するほか、手術室や35名分の病床など洋上医療能力も強化されています。さらに、乗組員約470名とは別に約450名が長期滞在できる設備もある、海上自衛隊最大の艦艇です。

 同艦は325日に、ジャパン・マリンユナイテッド渇。浜事業所磯子工場で防衛省へ引き渡され、中谷元防衛大臣から自衛艦旗を授与されました。所属は第1護衛隊群で、このたび定係港となる横須賀に初入港したものです。

 逸見岸壁には海上自衛隊各級部隊指揮官及び隊員、米海軍関係者、田神横須賀市副市長、市議、市民並びに防衛諸団体関係者等、多くの地元関係者が参列し、横須賀水交会からも本多副会長をはじめ約40名の会員が自衛艦旗小旗、水交会旗を掲げて出迎えました。

 出迎えのなかで、特に目を引いたのは艦名である「いずも」にゆかりの方々が多くおられたことです。はるばる島根県から長岡秀人出雲市長、「出雲大社」の千家尊祐(たかまさ)宮司をはじめ、島根県知事代理、出雲市議会議長、出雲商工会議所会頭等多くの方が、横須賀まで足を運び、共に「いずも」の横須賀入港を祝ってくださったことは、「いずも」という名称の重みと、同艦のこれからの活躍に大きな期待が寄せられていると感じました。

 井上横須賀地方総監執行による入港歓迎行事は、吉野艦長の入港報告、田神副市長の歓迎の辞、花束贈呈、来賓紹介、艦長挨拶の順で実施されました。田神副市長からは「入港を心から歓迎するとともに、隊員及び家族が安心して働けるように、横須賀市として支援します。」という暖かい歓迎の言葉が述べられました。吉野艦長からはお礼の言葉とともに「これから洋上司令部としての高い指揮通信能力、ヘルコプター運用中枢艦としての能力を活かし、災害派遣や国際緊急援助活動等の期待にも応えられるよう、訓練を積んでいきますので、まずは温かい目で見ていただきたい。」という決意が述べられました。


 
入港行事のあと参列者に艇内が公開されました。 見学者はいくつかのグループに分かれ、「いずも」乗員の懇切丁寧な説明を聞くことにより、同艦の優れた能力の一端をうかがい知ることができました。

 本艦は極めて注目を浴びている存在であるため、これから就役訓練の他、一般公開等広報関連の行事も通常の艦艇に比して多いのではと考えられ、乗員の方は多忙になり大変であると思いますが、早期に戦力化され、おおいに活躍されることを期待します