第1護衛隊 「むらさめ」「いかづち」帰国行事  
   〜ソマリア沖・アデン湾における海賊対処第21次隊〜

 8月30日、小雨の中、ソマリア沖及びアデン湾において、第21次海賊対処活動に従事していた部隊(指揮官 第1護衛隊司令 中筋 篤1佐)の護衛艦「むらさめ」(艦長 藤井 健志2佐)と同「いかづち」(艦長 外園 和治2佐)乗組員合計363名が任務を終えて、横須賀に入港、帰国しました。本年3月に横須賀を出港し、現地での護衛活動等の任務を終了し、この度帰国したものです。


 井上横須賀地方総監執行による帰国行事は、石川 博崇防衛大臣政務官、日本船主協会関係者、吉田横須賀市長、重岡自衛艦隊司令官ほか各部隊指揮官、隊員、家族など多数の出迎えがあり、横須賀水交会は中尾会長ほか多くの会員が参加し、水交会旗を掲げて出迎えました。
 司令帰国報告、内閣総理大臣からの特別賞状授与、防衛大臣政務官訓示、自衛艦隊司令官訓示、来賓紹介などの行事が進められました。
 雨の中でも整斉と整列した両艦乗員の逞しく、凛々しい態度は、任務を完遂した誇りに満ちており、頼もしいものでありました。


 公表された資料によりますと、第21次派遣海賊対処行動水上部隊までの累計護衛実績は3600隻に及んでいます。また、第4護衛隊群司令 伊藤 弘 海将補が今年5月から8月27日まで指揮官として勤められた、第151連合任務部隊(CTF151)の指揮下に、ゾーンデフェンスを行い、99日にわたる行動を実施し、これらの成果は国際的にも高く評価され、関係各国から、格別の感謝をされています。

 海賊対処は、長期間にわたる任務遂行であり、厳しい環境条件のもとでの緊張は計り知れないことと考えます。

 国際的な責務を果たし、国益に寄与した指揮官及び乗員各位に対して、深甚の感謝と敬意を払います。乗組員の皆様には、短期間かとは思いますが、休養され英気を養っていただきたいと思います。