「ゆうぎり」出国行事 
   〜ソマリア沖・アデン湾における海賊対処第24次隊〜

 3月6日、護衛艦「ゆうぎり」(艦長 佐瀬 智之2佐、乗員190名)は、海賊対処法に基づき、ソマリア沖・アデン湾へ向け、横須賀を出港した。
 第7護衛隊司令井上 高志1佐を第24次隊指揮官とし、同日、大湊を出港する護衛艦「ゆうだち」と洋上で会合、現地へ向かい、4月上旬に現地で、第3護衛隊「すずなみ」及び「まきなみ」と交代し、海賊対処任務に就く予定である。
 堂下横須賀地方総監執行による出港行事は、防衛大臣訓示(横総監代読)、自衛艦隊司令官訓示(幕僚長代読)、花束贈呈、艦長出港報告、乗組員乗艦など、出港行事は盛大に挙行された。
艦長の「皆様のご支援に感謝し、任務に邁進する」との力強い挨拶が印象的であった。


 吉田横須賀市長はじめ各級指揮官、隊員、米海軍指揮官、海上保安庁関係者、家族、防衛関係団体、日本船首協会などに加わり、横須賀水交会は中尾会長はじめ約20名が水交会旗を掲げ参列し、乗組員を激励し、壮途を祝した。
 横須賀音楽隊の演奏の中、スマートに離岸、帽振れにあわせ自衛艦旗小旗や各会の旗が振られ心のこもった見送りが行われた。

 「ゆうぎり」は、3回目の海賊対処であり、任務の完遂が期待されている。

 公表されたデータによると、ソマリア沖・アデン湾の海賊対処は、最近までに累計約3780隻におよぶ商船の護衛を実施しており、日本船首協会はじめ関係各国、護衛された船舶から特段の感謝をされている。
 海上交通路の安全ひいては、国益のため、長期にわたり厳しい気象条件において、時として危険を伴い、任務行動をする部隊に対し、心からの敬意と感謝を捧げます。

 武運長久と任務完遂を祈る。