平成28年度

         

 5月6日(金)、練習艦隊(司令官 岩ア英俊海将補)が、近海練習航海で最後の総監部寄港地となる横須賀に入港しました。

 本年度の練習艦隊は練習艦「かしま」(艦長 中村譲介1等海佐)、練習艦「せとゆき」(艦長 酒井憲2等海佐)及び護衛艦「あさぎり」(艦長 寺岡寛幸2等海佐)の3隻で編成されています。
 今回横須賀に入港したのは、舞鶴で中間修理に従事中の「あさぎり」を除く、「かしま」、「せとゆき」の2隻で、第66期一般幹部候補生課程修了者約190名(うちタイ王国海軍少尉1名)を乗せて吉倉岸壁に接岸しました。

 岸壁では堂下横須賀地方総監をはじめ各級指揮官等多くの隊員、吉田雄人横須賀市長をはじめとした多くの来賓、各支援団体が出迎えました。
 横須賀水交会からも中尾会長をはじめ多数の会員が自衛艦旗小旗・水交会旗を掲げ、横須賀入港を歓迎するとともに乗員の激励を行いました。

 入港歓迎行事は、吉田市長から「横須賀で大いに英気を養って下さい。」との歓迎挨拶で始まり、来賓紹介、祝電披露、花束贈呈と進み、最後に岩ア司令官から参列者に対する感謝の言葉とともに「日本近海における航海実習を経て、顔つきが変わった実習幹部をご覧下さい。2週間後には海上自衛隊として60回目の節目の遠洋練習航海に臨みます。」と挨拶があり、短い時間ではありましたが心のこもった歓迎行事が終了しました。


 同日夕刻、「よこすか平安閣」において横須賀市長、横須賀市議会、横須賀防衛協会、横須賀商工会議所及び横須賀地方総監部共催の遠洋練習航海部隊壮行会が行われました。

 壮行会は、主催者代表の吉田横須賀市長の練習艦隊・実習幹部に対する激励から始まり、司令官及び実習幹部代表に対する花束贈呈と続いた後、平松横須賀商工会議所会頭の発声により高らかに乾杯が行われました。
実習幹部は多くの海自OBや支援者との歓談を通じて自分たちに対する期待の大きさを感じ、それに応えようとする意気込みが感じられました。

 壮行会は万歳三唱と乾杯での中締めをもって終了となり、参会者一同は実習幹部の前途を祝して万雷の拍手をもって見送りました。


  壮行会終了後、場所を移して練習艦隊司令官、各艦長、先任伍長等を招待して横須賀水交会主催の歓迎夕食会が行われました。堂下横総監も参加された夕食会は、中尾会長、堂下総監の挨拶、松崎顧問の乾杯の音頭で始まり、途中で歴代練習艦隊司令官の激励の言葉などをはさみつつ、終始和やかな雰囲気の中での懇談により近海練習航海の労をねぎらいました。最後にユーモアあふれる中締めでお開きとなりました。
  練習艦隊は、5月8日に「かしま」、「せとゆき」が、9日には「あさぎり」が晴海に回航し、12日に再び横須賀に回航するまでの間、海上幕僚長や防衛大学校校長から講話を受けるとともに、ジャパンマリンユナイテッドで艤装中の「かが」の研修等やテーブルマナー講習を受講しました。