11月4日(金)、海上自衛隊横須賀地方総監部吉倉岸壁において、平成28年度遠洋練習航海部隊(練習艦隊司令官 岩ア 英俊 海将補 以下実習幹部約190名を含む約750名)の帰国行事が行われました。(執行者 横須賀地方総監 堂下 哲郎 海将)
練習艦隊は、練習艦「かしま」(艦長 中村譲介 1等海佐)、護衛艦「あさぎり」(艦長 寺岡寛幸 2等海佐)、練習艦「せとゆき」(艦長 酒井憲 2等海佐)の順で接岸し、練習艦隊司令官 岩ア海将補をはじめ、司令部要員・各艦艦長・乗員・実習幹部の無事の帰国を待ちわびた大勢の隊員家族らが出迎えました。
横須賀水交会からも中尾会長をはじめ多数の会員が無事帰国を祝し、横須賀入港を歓迎するとともに乗員の激励を行いました。
岩ア練習艦隊司令官は、帰国行事を前に各家族のもとに赴き、「本日は、お出迎えありがとうございます。任務を完遂いたしました。是非、御子息、御令嬢のたくましく成長した姿を見ていただきたいと思います。」と、挨拶されました。
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帰国行事では、実習幹部・乗員の家族などのほか、武居海上幕僚長や堂下横須賀地方総監をはじめ、各級指揮官等多くの隊員、国会議員をはじめ吉田雄人横須賀市長等の来賓、各支援団体関係者ら多くの方が見守る中、岩ア練習艦隊司令官が武居海上幕僚長に海上自衛隊として60回目遠洋練習航海を完遂し、実習幹部は国際的に通用する士官に成長したことを報告しました。
武居海上幕僚長は、「訪問した諸外国海軍を通じて、海軍の果たしている役割、各国の安全保障の現状や取り組みを自らの目で確かめるとともに、自由な海上交易に深く依存する我が国にとって、海軍間のネットワークの持つ重要性を理解してくれたものと思う。海上自衛隊の全ての活動の基本が海上勤務であることを肝に銘じ、いかなる配置にあろうとも、海上勤務を基本とした物の見方、考え方を持ち続けてもらいたい。」と、訓示されました。 |
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今次遠航部隊は5月20日に横須賀を出港。
以後、太平洋横断、北米、中米、欧州、自衛隊の派遣海賊対処行動部隊の拠点があるジブチ、アフリカ、南アジア・東南アジアの13か国、16港を歴訪し169日間約5万7千キロメートルに及ぶ世界一周の航海を完遂しました。
なお、途中、リトアニア西部のクライペダ港に寄港しましたが、自衛隊の艦艇がリトアニアを訪問するのは今回が初めてでした。
約190名(うち女性18名、タイ王国海軍少尉1名)の実習幹部は、長期間の外洋航海という慣れない過酷な環境の中で訓練漬けの日々を送り、身心を練磨し、シーマンシップを養い、初級幹部として必要な技能を習得しました。
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式典終了後、実習幹部は、艦上で岩ア司令官・司令部要員・各艦艦長・乗員と挨拶を交わし退艦した後、改めて岸壁に整列し、艦上に居並ぶ司令官、各艦長ほか、乗員に対して帽振れを行いました。
その後、整斉と行進をして艦を離れ、新任地へ赴任していきました。
今後の各部隊等での活躍を祈念します。
(石井 順幹事 記)
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