練習艦隊帰国行事

 11月1日(水)、巻積雲が見られる秋空の下、海上自衛隊横須賀地方総監部逸見岸壁において、平成29年度遠洋練習航海派遣部隊(練習艦隊司令官 眞鍋 浩司 海将補 以下実習幹部184名を含む約580名)の帰国行事が行われました。(執行者 横須賀地方総監 道満誠一 海将)

 練習艦隊は、練習艦「かしま」(艦長 堀川雄司 1等海佐)、護衛艦「はるさめ」(艦長 樋ノ口和隆2等海佐)の2隻であり、練習艦隊司令官 眞鍋海将補をはじめ、司令部要員・各艦艦長・乗員・実習幹部の無事の帰国を待ちわびた大勢の隊員家族らが出迎えました。
 横須賀水交会からも中尾会長をはじめ約30名の会員が無事帰国を祝し、横須賀入港を歓迎するとともに乗員の激励を行いました。

 帰国行事では、実習幹部・乗員の家族等などのほか、村川豊海上幕僚長や道満横須賀地方総監をはじめ、各級指揮官等多くの隊員、国会議員をはじめ上地克明横須賀市長、木下憲司市議会議長等の来賓、各支援団体関係者ら多くの方が見守る中、眞鍋練習艦隊司令官が村川海上幕僚長に遠洋練習航海を無事完遂し、力強く「平成29年度遠洋練習航海終了、人員器材異状なし。」を報告しました。

 村川海上幕僚長は、「海上自衛隊の全ての活動の基本が千変万化する海の上であることを肝に銘じ、いかなる配置にあろうとも、海の上を基本とした物の見方、考え方を持ち続けると共に、今まで築き上げてきた同期の絆を大切にし、共に助け合い、切磋琢磨しながら勤務にまい進してもらいたい。」と、訓示されました。
 
 今次遠航部隊は5月22日に横須賀を出港。  以後、太平洋横断、北米、中米、カナダ、ロシア連邦、大韓民国の8か国、13港を歴訪し164日間約5万7千キロメートルに及ぶ航海を完遂した。184名(タイ王国海軍少尉1名を含む)の実習幹部は、長期間の外洋航海という慣れない過酷な環境の中で訓練漬けの日々を送り、身心を練磨し、シーマンシップを養い、初級幹部として必要な技能を習得しました。
  式典終了後、実習幹部は、艦上で眞鍋司令官・司令部要員・各艦艦長・乗員と挨拶を交わし退艦した後、改めて岸壁に整列し、艦上に居並ぶ司令官、各艦長ほか、乗員に対して帽振れを行った。その後、整斉と行進をして艦を離れ、新任地へ赴任して行きました。

 今後の各部隊等での活躍を祈念します。

  (石井 順 幹事 記)