令和2年度
       
      練習艦隊入港歓迎行事  

 令和2年7月22日(水)、雨を心配する中、遠洋練習航海部隊(司令官 八木浩二 海将補)が、遠洋練習航海(前期、令和2年6月9日〜7月22日44日間)を終了し横須賀逸見岸壁に入港しました。

 本年度の遠洋練習航海部隊は、練習艦「かしま」(艦長 牧 孝行 1等海佐)、練習艦「しまゆき」(艦長 山口 梓 2等海佐)の2隻で編成され、6月9日(火)に呉を出港し、勝連、チャンギ(シンガポール)に寄港するも補給のみであり、総航程約19,000キロメートルの遠洋練習航海(前期)を実施しました。
 新型コロナウイルス禍の影響で、今までとは異なったスケジュール、内容となりました。
 実習幹部は、第70期一般幹部候補生課程修了者155名(うち女性:約10名)です。

 杉本孝幸 横須賀地方総監をはじめ各級指揮官等多くの隊員、上地克明 横須賀市長をはじめとした多くの来賓、各支援団体が、久し振りに日本の土を踏む練習艦隊司令官をはじめ乗員及び実習幹部を出迎えました。
 横須賀水交会からも多数の会員が水交会旗を掲げ、横須賀入港を歓迎するとともに乗員の激励を行いました。

 歓迎行事の開始前に岸壁において、海上自衛隊横須賀音楽隊の演奏、歌、そして有志による歌、ダンス、和太鼓演奏の披露がありました。

 三浦信祐 参議院議員、阿部知子 衆議院議員からの御挨拶、そして上地市長から「横須賀市民を代表し、心から歓迎します。滞在中は、この先の更なる訓練に向け、十分に英気を養って下さい。」との歓迎挨拶で始まり、来賓紹介、祝電披露、花束贈呈と進み、最後に八木司令官から参列者に対する感謝の言葉とともに「横須賀の地においては米国海軍と横須賀市の深い歴史、現在の横須賀市と海上自衛隊の深い繋がりなど実習幹部として学ぶべき点が数多くあります。入港期間は、さほど長くはありませんが、この期間を十分に活かして、実習幹部として必要な資質を引き続き高めていきたいと思います。」と力強い挨拶があり、短い時間ではありましたが心のこもった歓迎行事が終了しました。
 終了を待っていたかのように、霧雨のような雨が本降りとなりました。

 例年であれば、同日夕刻に横須賀市長、横須賀市議会、横須賀防衛協会、横須賀商工会議所及び横須賀地方総監部共催の遠洋練習航海部隊壮行会が行われ、壮行会終了後、場所を移して横須賀水交会主催の練習艦隊司令官、各艦長、先任伍長等を招待して歓迎夕食会が行われていましたが、やはり、新型コロナウイルス禍の影響で中止となってしまいました。

  (石井 順 幹事 記)