令和2年度
       
      「しらせ」帰国行事  

 令和3年2月22日(月)、春のような気候の中、第62次南極地域観測協力を終えた砕氷艦「しらせ」(艦長1等海佐 竹内 周作)が3か月半ぶりに横須賀に帰国しました。

 砕氷艦「しらせ」は令和2年11月6日に乗組員約180名と観測隊員40名を乗せ横須賀港を出港し、12月21日に昭和基地沖に接岸しました。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昭和基地へ往路、復路とも例年寄港しているオーストラリアを経由しない無補給での航海という形になりました。

 南極では燃料や食料等の物資輸送や海洋観測支援、設備補修を行い、令和3年1月19日に帰国の途に就きました。総行動日数は約109日、南極圏での行動日数は51日間でした。

 「しらせ」は、午前7時50分に海上自衛隊横須賀地方総監部逸見岸壁に接岸、参加者が制限された帰国行事では、整列した乗組員約40人に対し、中山泰秀・副防衛相が「新型コロナで例年にも増して長期の艦内生活を余儀なくされるなど大変な苦労をされたとうかがった。過酷な環境下で見事に任務を完遂した」とねぎらいました。

 なお、砕氷艦「しらせ」は今回、女子高生らが南極を目指す物語を描いたテレビアニメ「宇宙(そら)よりも遠い場所」とコラボレーションして情報発信しており、この日もアニメの「いしづかあつこ」監督のメッセージを盛り込んだ動画をインターネット上に公開したそうです。