令和4年6月13日(月)、横須賀基地逸見岸壁において「令和4年度インド太平洋方面派遣部隊」の出国行事が行われました。
前日まで降り続いていた雨も上がり、派遣部隊隊員はもとより見送りに来られた百名を超えるご家族や隊員の皆様にとっても最高の「鹿島立ち」日和になりました。
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平成29年度に始まったインド太平洋方面派遣訓練は今回で5回目になります。
派遣部隊は、インド洋や南シナ海といった我が国の安全保障にとって極めて重要な海域を巡りながら、沿岸国との共同訓練や親善訓練を通じて関係国との信頼醸成を図り、当該海域の安定に貢献してきました。
今回の派遣部隊は、平田 利幸 第4護衛隊群司令を指揮官に、護衛艦「いずも」「たかなみ」「きりさめ」からなる水上部隊と、第3航空隊のP−1、第81航空隊のUP−3D、第71航空隊のUS−2からなる航空部隊、及び潜水艦1隻から編成され、一部の訓練には陸上自衛隊の水陸機動団の隊員も参加します。
公表資料によると、リムパック、パシフィックパートナーシップ、日米韓共同訓練、豪州海軍主催多国間共同訓練等への参加が予定されており、訪問する国々も、米国、インド、オーストラリア、ベトナム、フィリピンに加え、サモア、トンガ、パラオ、バヌアツと言った太平洋諸国の名も挙がっています。
先日、日中の外務大臣が相次いで太平洋諸国を訪問したことが話題になっていましたが、派遣部隊の訪問がさらに好い効果をもたらすことを願っております。
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さらに、派遣部隊の出国に際しての湯浅 秀樹 自衛艦隊司令官の訓示で「関係国海軍との相互理解を深めるとともに、信頼関係を強化することにより我が国にとって望ましい安全保障環境の構築を目指す」という、これまでの目的に加え、今回のロシアによる侵攻を念頭に「力による現状変更は許さないという我が国の強い意志を内外に示すことが求められている」と述べられたように、派遣部隊は刻々と変化する世界情勢にも的確かつタイムリーに対応していく必要あります。
これらの期待に応えるような平田群司令の気迫の籠った出国報告が終了すると、軍艦マーチに合わせて「いずも」、「たかなみ」の乗員が乗艦し、行事参加者や在泊艦艇の乗員ばかりでなく、ヴェルニー公園に集まった熱烈な海自ファンからも盛大な見送りを受けながら母港横須賀を後にしました。
派遣部隊の任務完遂と乗員の皆様のご健勝を祈念しますとともに、十月末の帰国時には国内のコロナ感染が完全終息していることを心から願っております。
(永田 美喜夫 会長 記)
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