令和5年度
       
      インド太平洋派遣訓練部隊出国行事  

 令和5年5月31日(水)、横須賀逸見岸壁において、令和5年度インド太平洋派遣訓練部隊(指揮官:第1護衛隊群司令 西山 高広 海将補)の出国行事が行われました。

 朝まで降っていた雨もあがり、総勢270人を超えるご家族と関係者が見守る中、護衛艦「いずも」から降りてきた司令部および乗組員が整列し、出国行事が開始されました

 まず、齋藤自衛艦隊司令官から「自由で開かれたインド太平洋を目指すとともに、力による一方的な現状変更は絶対に許さないという我が国の気概を示すため、諸君をインド太平洋方面に派遣する。先日のスーダンにおける邦人輸送の際にも現地にて活動中であった「まきなみ」やP3C乗員は空自機が到着するまでの事態急変に備えて待機していた。
 このように、世界はいつ何が起きてもおかしくない情勢にあり、常に緊張感を持って行動するとともに、4カ月の長期に及ぶ派遣期間中は、一人一人が一丸となって任務完遂に努めてもらいたい」との「壮行の辞」が述べられました。

 その後、西山 第1護衛隊群司令から「第1水上部隊、ただいまから出発します」との力強い出国報告があり、横須賀音楽隊の奏でる「宇宙戦艦ヤマト」に送られるように、城 艦長を先頭に見送りの家族や隊員に声を掛けられながら乗艦していきました。

 「いずも」の曳き出しが始まり、隊員がご家族の皆様を岸壁最前列に案内しますと、徐々に小さくなっていくご主人やご子息に千切れんばかりに手を振っておられました。

 折しも季節外れの台風2号が九州南方を北上中ですので、どこかでやり過ごす必要があります。
 派遣部隊のご安航と任務完遂を心から願っております。

   (永田 美喜夫 会長 記)