令和5年度
       
      護衛艦「いずも」体験航海  

 令和5年10月16日(月)、前日の荒天が嘘(うそ)のような澄み渡る秋晴れの中、護衛艦「いずも」による体験航海が行われました。

 護衛艦「いずも」は、平成27(2015)年3月25日に就役、基準排水量19,500ton、全長248m、機関はガスタービン4基112,000馬力で、海上自衛隊最大の護衛艦である「いずも」型一番艦です。

 今回の体験航海は、吉倉港と横須賀港外北の横浜金沢沖を往復するコースで実施されました。
 乗員家族のほか、地方協力本部による入隊予定者や自衛隊協力団体等、総計1,000名余りの方々が乗艦されたそうです。
 横須賀水交会からは、永田会長以下6名の常務幹事が有志会員28名に付き添い総勢34名で参加しました。

 一行は横須賀地方総監部正門付近で集合した後、総監部広報推進室の隊員2名に引率され、いよいよ乗艦となりました。

 舷門では「いずも」艦長がお声を掛けてくださり、乗艦者の方々を温かく迎えてくださいました。

 乗艦中の留意事項をお伝えした後は自由行動となり、三々五々、艦内見学へと移りました。
 格納庫を始めとする艦内各所を見学する方もいらっしゃいましたが、多くの方は第1昇降機(エレベーター)に乗り、飛行甲板へと向かっておりました。

 さすがに全長248mの飛行甲板は広大であり、エレベーターが飛行甲板に到着すると、あちらこちらから感嘆の声が上がっていました。

 0900 3隻のタグボートにより逸見岸壁から引き出された「いずも」は、その巨大な船体をゆっくりと左へ回頭し、横須賀港外へと向かいました。

 乗員による「いずも」や海上自衛隊、はたまた東京湾の説明に、会員は興味深く耳を傾けておりました。

 また、最近話題となっているF−35Bが発着艦するための飛行甲板耐熱塗装などの説明には、真剣に聞き入っていました。

 「いずも」は、横須賀港外を航行し、浦賀水道の手前で右回頭で反転し、港内へと向かいました。

 途中、真っ白い帽子を被ったような雪化粧をした富士山も遠望でき、雄大な景観を堪能できました。

 また、米海軍横須賀基地内には、停泊中の米艦艇に混じり、前日に一般公開を行っていた「くまの」の雄姿を拝むこともでき、乗艦者は短いながらも有意義な時間を過ごしました。

 入港後は、艦首付近での記念撮影ののち解散となり、一部の方は厚生センター売店へ向い、記念の品を買い求めていました。

 短い時間ではありましたが、「いずも」を通じて海上自衛隊の活動の一端を垣間(かいま)見ていただき、ご理解を深められる貴重な体験をされたのではないでしょうか。

 乗艦した会員の皆様におかれましては、今後も水交会の活動目的の一つである「海上自衛隊が行う諸活動への協力」を惜しまないことを胸に秘め、帰宅の途に就かれたものと拝察いたします。

 多忙な中にもかかわらず、本体験航海を計画実施していただいた、海上自衛隊各部の皆様に感謝するとともに、さらなるご活躍とご健勝をお祈りしております。


   (檜森 晃治 幹事 記)