令和7年度
       
      馬門山海軍墓地墓前祭  

 第70回横須賀馬門山海軍墓地墓前祭が、令和7年5月10日(土)午前9時30分から約1時間にわたって、厳粛に執り行われました。

 この日は朝から雨模様でしたが、御霊を偲ぶに相応しいしめやかな雰囲気となりました。

 墓前祭は、横須賀水交会、隊友会横須賀支部、大津地区社会福祉協議会、大津地区連合町内会、大津観光協会の計5団体の共催で行われています。

 今年は、幹事団体の隊友会横須賀支部を支える形で、当会から記帳、受付、芳志、新大津駅での案内に役員を派出し、式典の円滑な運営に大きく貢献しました。

 参列者は、ご遺族とその関係者、来賓として上地克明横須賀市長、真殿知彦横須賀地方総監はじめ海上自衛隊横須賀地区の各指揮官等、各議会議員、共催5団体の会長・支部長と会員、一般の参列者を合わせて約150名(当会から約20名)でありました。

 墓前祭は、大津観光協会会長による「開式の言葉」、「国歌斉唱」に引き続き、水交会会員でもある濱田隊友会横須賀支部支部長及び横須賀市長による「追悼のことば」、「黙祷」、海上自衛隊儀仗隊による「拝礼」、参列者による「献花」が行われ、1592柱の御霊の冥福をお祈りし、大津地区社会福祉協議会会長による「閉式の言葉」で締め括られました。

 今回も、事前清掃を含めた準備、儀仗隊による拝礼等について、海上自衛隊横須賀地区の各機関及び部隊の皆さんが全面的に支援してくださいました。
 大津地区の各自治会・町内会の皆さんも準備・運営に協力されています。
 また、湘南学院高等学校の生徒さんが参加され、受付や献花の補佐等を実施していました。

 準備から実施に至る円滑な運営に、横須賀市大津行政センターの皆様の絶大なご尽力があったことも付記しなければなりません。もちろん、水交会・隊友会会員によるご尽力は絶大です。
 このように、馬門山海軍墓地墓前祭は多くの方々の取り組み、ご協力、ご参列によって成り立っています。

 来年度は、大津地区社会福祉協議会が幹事団体となり、取りまとめられます。
引き続き当会会員の皆様のご参列・ご支援を得られれば幸いです。



※馬門山海軍墓地は、横須賀市根岸町の丘上にあります(京浜急行新大津駅・北久里浜駅から徒歩7、8分)。

 明治15年(1882年)に海軍省により、戦死又は殉職した軍人のために設けられました。戦後、その一部が市民墓地として利用されているとともに、支那事変・大東亜戦争戦歿者忠霊塔、第四艦隊遭難殉職者之碑、軍艦河内殉難者之碑、軍艦筑波殉難者之碑等が建立されています。

 昭和28年(1953年)及び29年(1954年)には横須賀地方復員部及び横須賀市が主催して慰霊祭が行われました。

 昭和30年(1955年)以降、大津地区連合町内会、大津観光協会及び大津地区社会福祉協議会が墓前祭を主催、平成14年(2002年)には横須賀水交会及び隊友会横須賀支部が主催団体に加わっています。

 なお、平成25年(2013年)に水交会が主体となり修復工事が実施され、洗練された美しい風景となり、現在に至ります。