令和7年度
       
      練習艦隊出国行事  

 令和7年6月13日(金)、横須賀逸見岸壁において、令和7年度遠洋練習航海部隊(司令官 渡邉 浩 海将補)の出国行事が横須賀地方総監(真殿 知彦 海将)執行のもと行われました。

 今回は従前とは異なり、行事前に練習艦隊の各指揮官をはじめ整列予定の乗員や実習幹部は岸壁において、各々、見送りに訪れた家族や知人、或いは早く到着した行事参列予定の各級指揮官や関係者の人達と、写真を撮ったり、別れを惜しんだり、激励を受けたりしていました。

 また、艦内公開も実施されていました。そして、開始時間が近づくと練習艦隊の各指揮官、乗員及び実習幹部が岸壁に整然と整列しました。

 海上自衛官は第1種礼装でそれまでの団欒が一変し、初夏の陽気の下、厳かな雰囲気に包まれ行事が開始されました。

 はじめに、本田 太郎 防衛副大臣から「実習幹部にとって幹部自衛官としての船出、実りある航海となることを確信している。また、日本の代表としての気概をもって友好親善に努めてもらいたい。」と訓示があり、英利 アルフィア 外務大臣政務官からの祝辞に続いて、海上幕僚長(齋藤 聡 海将)から「一人一人が日本国の代表であるとの誇りを胸に帰国の日まで全力を尽くしてくれることを期待する。」との壮行の辞がありました。


 来賓の紹介、祝電の披露が行われた後、最後に、渡邉司令官から本田防衛副大臣に「実習幹部192名を含む乗組員566名、中南米方面、令和7年度遠洋練習航海に出港します。」と力強い出国報告が行われました。

 式典には、寄港予定国のチリ共和国駐日大使、ペルー共和国駐日大使、メキシコ合衆国駐日大使代理、アルゼンチン共和国駐日大使代理のほか、上地 克明 横須賀市長、橋本 幹彦 衆議院議員、佐藤 正久 参議院議員代理、小泉 進次郎 衆議議員代理、中西 けんじ 衆議議員代理、海上自衛隊の指揮官等及び他省庁や自衛隊協力団体等の関係者、そして、横須賀水交会からも松下会長をはじめ36名の会員が参加しました。

 岸壁に整列していた指揮官、乗員、実習幹部は、横須賀音楽隊が演奏する行進曲「軍艦」にあわせ、それぞれの艦に乗り組み、最初の寄港地パールハーバー(米国ハワイ州)に向け、「しまかぜ」、「かしま」の順に出港、帽振れの号令に合わせて見送りの皆さんも、航海の安全と無事の帰国を願って大きく手を振っていました。

 遠洋練習航海は今回で69回目となり、今年度は中南米地域を中心に7ヵ国11寄港地、総航程約30,500マイル(約56,500km)で実施され、11月12日に帰国予定です。