令和7年度
       
      横須賀水交会防衛セミナー  

 令和7年7月5日、横須賀市のヴェルクよこすかにて、「第1回横須賀水交会防衛セミナー」が開催され、約30名の会員が参加しました。
 本セミナーは、従来の「横須賀水交会防衛講座」の名称を改めたものです。
 講師には、元海上自衛隊佐世保造修補給所長の佐々木司氏をお迎えし、「海上自衛隊および世界の艦船の特徴について」と題してご講話いただきました。

 講話では、佐々木氏が長年にわたり造船現場で培ってきた豊富な経験をもとに、世界の艦船にみられる文化や宗教的背景、日本の艦船建造の伝統とその進化について、写真を交えて分かりやすく解説されました。
 特に、設計思想が艦内の調度品にまで及ぶ点や「もがみ型」FFMと哨戒艦の特徴にも触れ、艦船設計への深い理解を促す内容でした。
 さらに、自衛艦旗授与式など造船所で実際に行われる行事の様子や造船所が地域経済にもたらす影響についても紹介され、中央官庁での勤務経験と現場での実務を踏まえた、現実味のある視点が印象的でした。
 講話中は参加者から次々と質問が寄せられ、講師との活発な意見交換が行われました。

 参加者との対話に真摯に応じる講師の姿からは、その誠実な人柄がうかがえました。

  セミナー終了後は、横須賀中央駅前の居酒屋に場所を移し、和やかな雰囲気の中で懇談が行われ、参加者同士の親睦も深まりました。

 本セミナーを通じて、艦船造修に対する理解が一層深まったことと思われます。