平成17年4月4日(月)、春雨けむる陽春のなか、練習艦隊(司令官 柴田雅裕将補 練習艦かしま、護衛艦むらさめ、ゆうぎり)が横須賀に入港した。
3月19日幹部候補生学校 第55期一般幹部候補生課程を修業した実習幹部180名を乗艦させ、江田島発神戸、四日市、大湊に寄港した後、近海練習航海最終寄港地として横須賀に入港したものであり、4月19日、東京晴海を出港、約5ヶ月の東周り北米、欧州方面(米英仏独露トルコ、インド、カンボジャ等13か国、14寄港地)を巡る世界一周の遠洋航海に臨む。
この間、英国ポーツマスではトラファルガー海戦200周年記念行事に、また、遠航部隊としては初訪問となる露国のサンクトペテルブルグでは日露通好条約150周年記念行事に参加する。
当日、岸壁には、自衛艦隊司令官、横須賀地方総監はじめ各級指揮官、隊員、家族及び地元横須賀市長、水交会等多数の人が出迎えた。入港に引き続き歓迎行事が行われた。
夕刻、横須賀市、横須賀防衛協会、横須賀地方総監部共催で練習艦隊の壮行会がよこすか平安閣で実施され、横須賀水交会からも多数の会員が参加し、盛大に壮途を祝した。
実習幹部は海上自衛隊の次の時代を担う幹部自衛官らしく、意欲に満ちており、遠航を通じ立派な武人として育ってもらいたいものである。