講話は「護衛艦隊の現状」と題して、護衛艦隊としての新体制への移行及び不祥事防止への抜本的対策に関する内容であり興味深く拝聴した。
護衛艦隊としての新体制への移行は、フォース・ユーザーからフォース・プロバイダーへの移行であり、練度の高い即応部隊を個艦としてではなく部隊として維持することを求められていること、即応部隊の分散配備及び修理時期並びに修理場所の平準化に対応するため、護衛隊は異なる母港の護衛艦で編成されること等の話があった。改編を評価するには時間が必要との話もあったが、護衛隊の業務を考えると大変だなという感想を持った。
講話終了後、艦艇見学を実施した。当初、吉倉岸壁で護衛艦を見学する予定であったが、行動等の変更があり、急遽予定を変更し、船越岸壁にバスで移動して、掃海隊群所属の掃海母艦「うらが」を見学した。「うらが」の艦内見学では飛行甲板からウェルデッキまでエレベータを使用して移動し、構造を体感するとともに、現場を見ながら航空掃海支援について説明を受け航空掃海に関する理解を深めることができた。新しい護衛艦の見学が出来なかったのは残念であったが、掃海母艦の見学は初めての経験である会員も多く、好評であった。
その後場所を市内の平安閣に移し、護衛艦隊司令官、護衛艦隊所属の指揮官、先任伍長、うらが艦長等18名の参加を得て、懇親会が行われた。長崎会長の挨拶、来賓代表の高嶋司令官の挨拶に引き続き静岡県から参加した若月会員の音頭で乾杯し、懇談に入ったが、久しぶりに参加した会員もおり、会は大いに盛り上がった。
最後に、部隊研修実施に際し、状況の変化に臨機応変に対応して頂いた関係各位に深く感謝するとともに、今後ますますの御健闘をお祈りします。
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