平成21年度

       護衛艦「はるさめ」帰国 出迎え

 11月29日、ソマリア沖アデン湾において海賊対処の護衛活動に従事していた護衛艦「はるさめ」(艦長 橋向亮介2佐、乗組員 約190名)が任務を終えて、横須賀に入港、帰国した。第2護衛隊司令 在原政夫1佐指揮下に「あまぎり」とともに7月6日出港し、7月下旬から、現地で護衛活動を行い、11月2日に終了し、この度帰国したものである

 松岡横須賀地方総監執行による帰国行事は、小泉衆議院議員、吉田横須賀市長、海上保安庁警備救難部長、商船三井、日本郵船、川崎汽船などの関係者、杉本自衛艦隊司令官など各部隊指揮官、隊員、家族など多数の出迎えがあり、横須賀水交会は長崎会長ほか多くの会員が参加し、自衛艦旗小旗、水交会旗を掲げて出迎えた

 司令帰国あいさつ、自衛艦隊司令官訓示、来賓を代表して横須賀市長あいさつ、来賓紹介などの行事は整斉と進められ、「はるさめ」乗員の逞しく、凛々しい様子は、任務を完遂した誇りが感じられ大変頼もしいものであった

 
 公表された資料によると、派遣海賊対処行動水上部隊(第2次水上部隊 護衛艦「はるさめ」及び「あまぎり」)の活動実績は次のとおりである。護衛回数34回 護衛隻数248隻(1回平均7.3隻)で 内訳 日本船籍2隻、我が国の運航事業者が運航する外国籍船88隻(そのうち、日本人が乗船する外国籍船 10隻)その他の外国籍船158隻 以上のうち、海上警備行動では護衛対象にならなかったと考えられる船舶は156隻と公表されている

 現地ではジプチに寄港しているが、水はよくなく、気候は暑く厳しく、治安にも十分な注意が必要とされている。長期間にわたり、緊張を強いられ、行動後の休養もままならないものと推察します

 海賊対処法による、最初の派遣であり、実際の対処場面も多々あったことがうかがえます

 国際的な責務を果たし、国益を守った乗員各位に対して、心からの感謝と敬意を払います。お疲れ様でした。ありがとうございます

 なお、防衛省の報道資料によると、11月23日、国際海事機関(本部 ロンドン)による本年度の勇敢賞は、ソマリア沖において海賊対処に従事した、我が国を含む関係各国の部隊が受賞した。我が国から、海賊対処部隊を代表して、第1次派遣航空部隊の司令を務めた福島1佐が授与式に出席したとのことです。