平成22年2月10日(水)10時54分、初代「しらせ」は、ウェザーニュース社に引き取られ、横須賀Y‐4岸壁を曳船3隻に引かれ、第二の人生に出帆しました。多くの海上自衛官はじめ、ウェザーニュース社関係者、水交会及び父兄会等の方々に見送られ、横須賀音楽隊演奏の中、しずしずと出港しました。
昭和58年以来、一昨年の除籍に至るまで25年に亘る南極観測支援業務に従事し、艦首の色あせた水切りがその雄姿を表しているようでした。「しらせ」は、25年間に11,635名の人員と毎年1,000トンを越える物資の輸送業務に従事した他、海洋観測においても、オゾンホールの発見等、数々の発見をしておりますが、見送りに来た人々の中ではこのような「しらせ」の偉業の話に花を咲かせたりしておりました。
見送りの式典は、10時45分から始まり、横須賀地方総監部幕僚長 畑田将補、文部科学省研究開発局海洋地球課 丸山氏の惜別の辞の後、ウェザーニュース社代表取締役会長 石橋氏が「今後、環境問題のシンボルとして、この「しらせ」を船出させたい。」と言葉をかけられたのが、印象的でありました。
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