平成21年度

       海洋観測艦「しょうなん」横須賀 初度入港

 3月19日1000前、海洋観測艦「しょうなん」(艦長 西嶌 聖2等海佐)は、3,000トンの艦ではあるが、そのバウスラスターと旋回式推進装置を駆使して、タグボートなしで、横須賀港吉倉岸壁にスマートに係留した

 同艦は3月17日同岸壁で除籍行事が行われた海洋観測艦「ふたみ」の後継艦で、岡山県玉野に所在する三井造船玉野事業所において、平成21年6月21日進水、2日前の平成22年3月17日に完工、引渡し行事を終え、横須賀に初入港したものである

 入港後直ちに、入港歓迎行事が松岡横須賀地方総監執行により実施され、海洋業務群司令をはじめ、各級指揮官、隊員、そして、吉田雄人横須賀市長他一般市民、家族、防衛諸団体の会員が参列した。横須賀水交会からも、長崎会長他多くの会員が、自衛艦旗小旗、水交会旗を掲げて参加した

       
  
 行事は、乗組員が岸壁に整列した後、艦長入港報告、横須賀市長挨拶、花束贈呈と進行し、最後に西嶌艦長の「「しょうなん」という艦名のとおり、美男、美女の多い艦であり、しっかり任務に邁進したい」というユーモアのあるお礼の挨拶で締めくくられた

 
同観測艦は新式の海洋観測装置を搭載しており、今後ますます必要性が高くなる海洋関係データの収集等、海洋観測分野で、重要な役割を担う艦として期待されている。

 以後就役訓練等を実施した後、夏以降、本格的な任務に就くとのこと、同艦の今後の活躍を祈りたい。